New Hope Fertility Center(New York, U.S.A.)の Mini-IVF プロトコールを取り入れております。体外受精治療では注射を数多く用いて強力に卵巣を刺激し、多数の成熟卵を採取する方法(高刺激法)が行われていることが多いですが、近年低刺激法の有用性が見直されてきています。
国内外のここ数十年の論文報告によると、低刺激法を高刺激法の治療成 績(妊 娠 率・出 産 率)に 有 意 差 は な く(Heijnen EM et al.,Lancet 2007)、低刺激法は卵巣過剰刺激症候などのリスクが低く(Heijnen EM et al., Lancet 2007)、またクリニック受診回数が少なくてすむため患者さんストレスが少ない(de Klerk Cet al., HumRepred 2007)と報告されています。
世界保健機構(World Health Organization:WHO)では、2009年から不妊症を「1年間の不妊期間を持つもの」と定義しております。また、米国の生殖医学会は2013年に「不妊症と定義できるのは1年間の不妊期間を持つものであるが、女性の年齢が35歳以上の場合には6ヶ月の不妊期間が経過したあとは検査を開始するのが望ましい」と提唱しています。