胚盤胞です。

胚盤胞です。

記事を書いている私、もともと精子学専門だった関係で、精子のことばかり書いてしまっています。偏りが大きいかもしれません。

そこで今回は「胚盤胞」です。

卵子は卵管の中で精子と出会い、細胞分裂(卵割)を繰り返しながら卵管を子宮に向かって移動していきます。子宮に到達する頃には「胚盤胞」と呼ばれる状態になっています。赤ちゃんになっていく細胞の集団と胎盤になっていく細胞集団にはっきりと分かれ、それぞれの役割が決定しています。この「赤ちゃんになる細胞集団」を取り出し、分化を一時停止させて増殖させたのがES細胞です。「胚性幹細胞」と呼ばれる「なんにでもなれる(万能)細胞」の集まりです。

胚盤胞に到達する前に発生を停止してしまう胚も相当数存在し、なかなかハードルの高いステージです。

そしてこの後、胚盤胞はハッチング(透明帯:図の水色の部分)から脱出して子宮へと着床を助け妊娠率の向上に貢献します。

 

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