あ、あまりにも幼稚な表現で申し訳ありません。でも精子のしっぽって波打ってますよね。関節もないのにどうしてでしょう。
精子のしっぽは「鞭毛」と呼ばれます。中に9+2と言われる構造があり、これは9対のチューブと真ん中の2本のチューブで構成される構造物です。
個のチューブはダイニンと呼ばれる「分子モーター」によって滑らされます。滑ってるだけでは「波打ち」ませんが、あるところでちゃんとストッパーがかかり、滑りを湾曲に変えるようになっています。
これをうまく調整しながら精子は泳いでいるのです。分子構造のミクロな世界で行われている精巧な仕組みに驚きます。
頑張れ精子!
精子のしっぽ断面図
それぞれの「チューブ」が滑ることで「らせん」を作りだします。
チューブはそれぞれが滑りを起こしますが、「赤い」部分のような構造物でストッパがかかり、曲がりを起こします。